『さよならは言わないで』

 

ゆらり、揺れるカーテン 空っぽになったロッカーも

ひとりぼっち 佇んでいるのさ

 

｢出会いがあれば別れもある｣

理屈の先を 手探りで見つけたい

 

さよならは言わないで 思い出せなくなる前に

味気のない明日たちが 待ち構えているんだ

 

案外、短い人生 なんてこと言わないでおくれよ

僕のそれは ここにあったはずだから

 

蕾だった花たちが 咲き乱れるように 風に乗せて 歌おう

 

さよならは言わないで 白い鳩が飛び立つように

離れ離れになるわけないんだよな だから

さよならは言わないで 思い出せなくなる前に

明日が嵐だろうと 時は流れるんだ

 

さよならは言わないで 涙が溢れてくるから

行きたくないと願った朝もあったけどさ

さよならは言わないで 思い出せなくなる前に

春風が僕の背中 押してくれてるんだ

 

さよならは言わないで